2022年もあとすこしでサヨナラする頃。
そんな昔のストーリー。

1年5ヶ月、お伝えするのが遅れてますが
【気にしない学園】ですね。

 

 


さっそく画像とは関係ないどないでもええ話。


こないだ仕事が直行やったんですよ。

いつもより家を出るんが1時間近くゆっくりやん。

そう思って寝たんですよ。


翌朝、家を出て駅に向かう。

ホームに入ると電車遅延ですよ。

うわ〜、どないやねんな。


25分の遅延って表示ですよ。

ちょっと直行先の約束に遅れれるがな…


25分遅れたら、何時に到着するんや。

スマホで調べたら約束の時間より1時間も早よ

着くんですよ。


え?

 

 

 

 


なんや、間に合うんや。

全然大丈夫やん。


え? 1時間?

そうなんですよ、いつもの時間に家を出てるん

ですよ。


アホやな〜ワシ。

まぁ、ええわ。

早起きは三文の徳ちゅうし…


ちゃうちゃう、電車遅延やん。

こうなったら一回、駅降りて朝飯を喰いに行くか。

改札出ましたよ。


ほんなら、そこでドーン!って!

 

 

 


肩にぶつかって来た男がいたんですよ。

なんなん、一体。


ええこと、あかんことを一文と換算したら

遅延と肩ぶつかりで二文の損やん…


まぁ、【気にしない学園】って朝飯を牛丼

チェーン店で食べて、再び駅に30分後に

戻ったんですよ。


遅延ながらも後続の電車はすぐ来るわって

ホームに入ったんですよ。


やがてホームに電車が入る。

いつもとは違う車両に乗ったらビックリ!

 

 

 


いつもの時間、いつもの電車、いつもの車両で

見かけるオッサンがその車両におったんですよ。


偶然やなぁ。

ラッキーカードが出たみたいなもん?

まぁ、マイナス二文のうち、一文プラスしとこか。


って離れたとこ見たら、いつもの時間、いつもの

電車、車両で見かけるオッサンみたいな中学生が

おるんですよ。


え? 偶然?

さっきのオッサンでプラス一文にしたから、あの

オッサンみたいな中学生もプラスにせなアカンよな。

ほたら、プラマイゼロ文やん。

 

 

 

 

電車が動き出し、目的地の駅に到着。

朝飯を喰うたのですぐにサヨナラしなきゃと

トイレに入るとすでに使用中だったんですよ。


でも、待ち人はワシひとり。

ヘタに動くよりはじっとしとこと待ってたん

ですよ。


しかし、なかなか出てけえへん。

待ち人アリを気がつかせる為にもちょっとだけ

パパンと足を鳴らしたんですよ。


ほんならトイレの中から

「すいませ〜ん、すいませ〜ん」って声がする

やないですか。


 

 

 

 


何やら助けを求める声がするんですよ。


紙がないか?、気分でも悪くなったか?

そない思うとったら、弱々しい爺さんの声で

「すいませ〜ん、流し方が…流し方がわからんの

 ですよ…」って。


「え? 流し方?」

「ハイ、流し方なんです。」

「え〜っと、一度出て来てもらえますか。

 中がどうなってるかわからないので…」

「ハイ、わかりました。」


めっちゃイヤやん、爺さんの産んだのを見るのは。

お食事中の方、すいませんねぇ。


しばらくしたら爺さんが出てきて、ワシに

「すいませんねぇ」って。


ワシは見ないようにしながら流すのを探したら

確かに見つからない。


ちょっと目線を下げたんです。

下げる、それはお爺さんの産んだ子の顔を

「よう見てあげて〜」って言われてるみたいな

もんですよ。


あ〜ありましたよ。

便器に座るとちょうど目線の位置にボタン式の

【流す】が見つかったんですよ。


「このボタンですね」と言うたらお爺さん

「ハイ」って押そうともせえへん。

え? ワシに押せってか?


爺さんいてへんかったら靴の先で押したり

しますけど、爺さんがワシの後ろから覗いてる

んですよ。


指はもっとイヤ!

トイレットペーパーをちょっと取って指と

ボタンの間に挟んで押しましたよ。



爺さんの産んだ子、流れていきましたよ。


「すいませんでした。」って爺さん頭さげながら

出て行ったんですよ。


ほな、今度はワシのを出す番ですよ。

用を足しながら、これマイナス一文じゃ割あわん

よな。

って思いましたよ。


なんのこっちゃ。