どこへ連れて行かれるのだろう?

裕太はドキドキしながら、男の後をついて行く。

まさかボクたちのことを、はめるつもりなのか…

と思っていると、

「裕太、大丈夫だよ」

そぅっと颯太が、裕太の肩を突っつく。

「えっ?」

なんで颯太は、気づいたのか?

裕太は思わずドキリとする。

「その顔!」

ビシッと、裕太のオデコの辺りを指さす。

「顔?」

「そう、顔!怖い顔しているよ」

クスクスと、颯太が笑う。

 

「そうかなぁ」

 どうやら黙っていても、顔には出ていたようだ。

(気をつけなくちゃ)

「さすがに…小学生のボクたちのことを、怪しむ

 わけが…ないだろ?

 そもそもボクたちから、ついてきたわけだし」

同い年とは思えないくらい、冷静な態度だ。

(まいった!)

裕太がヘラッと笑う。

「そうだよ!

 キミのおじいさんが、危険な真似をさせる

 わけがないだろ」

颯太の言うことには、かなり説得力がある。

 

 ズンズンと海岸線を歩くと、確かにゴツゴツと

した岩場に出てきた。

「ヘリは、この近くに止めているはずだ」

ようやくオジサンが、裕太たちの方を振り向く。

 

 

 

 

PVアクセスランキング にほんブログ村