その老人は、裕太の視線に気が付くと、

「どうかしたか?」と聞いて来た。

それでも全く動じる気配がないので、もしかしたら…

この人は実は臨時で働くために、ひそかに勉強して、それで

来ている人かもしれない…

そう、裕太は思い直した。

(自分のカンも、あてにはならないなぁ~)

独り、苦笑する。

 その人は、年の割に、浅黒い肌をして、ガッシリした体型の人で、

首から下だけを見たら、若い人と間違われるかもしれない。

颯太も少し、あれ?と思ったが、その違和感の正体が、一体

何なのか…わからぬままだ。

 

「あのぅ、実はボクたち、探し物をしていて…」

颯太が少し、気弱な小学生のフリをで、切り出した。

神主さんは、ケンタたちの前に立ちはだかると、腕組みをして、

「君たち、こんななんもないとこで…一体、何を探すと言うんだい?」

少しばかり、威圧的な態度で聞いた。

思わず裕太は、颯太の顔を見る。

言ってもいいのかどうか…目で問いかけてみたのだった。

でも、これが本物の神主さんだとしたら、まさか、さほど悪い人ではあるまい…

ムリヤリ思い直し、作戦を替えることにした。

「あのぉ~、神様の通り道って、知ってますか?」

今まで何度も繰り返してきた質問を、とりあえず、ぶつけた。

 

 

 

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