「あのオバサンがねぇ~
オバサンってば、やるなぁ」
驚く裕太をよそに、颯太は純粋に、感心して
いるようだ。
「やるって…何が?」
どうしても、裕太には颯太の言うことが、納得
出来ない。
「だって、何か…ズルイじゃないかぁ。
自分だって、子供の頃は、冒険していたくせに…
自分の子供には、するなって言うなんて、
おかしいだろ?」
裕太がブツブツと言っている。
「そんなこと、言ってやるなよぉ~
アイツには、アイツなりの言い分があるんだ」
なぜかじいちゃんは、母さんの肩を持つ。
「なんで、母さんの肩を持つんだ?」
「それは…自分の娘だからでしょ?」
見るに見かねたのか、颯太が裕太を慰めるように
言う。
そしてじいちゃんは、なぜかソワソワし始める。
「じいちゃん…どうしたの?」
目ざとく裕太が声をかけると、じいちゃんは
ニヤニヤしている。
「まぁねぇ~やっぱり親子だなぁと思ってね」
「どういう意味だよぉ」
「おまえの母さんも…正義感の固まりだったからなぁ」
不意に何かを思い出したのか…
「もしかしたら、アヤメも…わかっているんじゃあ
ないかなぁ」
じいちゃんが、ポンとそう言う。
