「そうねぇ~ここにあるかは、わからないけど…
本で見たと思う」
そう言ったものの、まったく自信はない。
ただ頭の片隅で、引っかかりを感じるだけだ。
「探してみましょうか?」
アキの背中から、カガリが声をかける。
「えっ?探せるの?」
そもそも、どんなタイトルだったのかも、
覚えてはいないのだ。
(この子…どうやって、探すつもり?)
これには、リンネさんは疑いのまなざしを向ける
けれど…
「だってここ…もとは学校だったんでしょ?」
いきなりカガリが切り出す。
「あっ、そうかぁ」
すっかり忘れていたことに、気が付く。
だが今は、学校の中のはずなのに…
迷路に迷い込んだみたいだ。
「大体、図書室がどこにあるのか…
それに、たどり着けるかどうかも、わからないのに」
うつむきながらも、リンネさんが言う。
「だってここ、学校なんでしょ?
大体学校って、ほとんど同じ造りだから」
何てことない、という顔をして、アキが切り出す。
「でも、ここ…普通のゴーストスクールじゃないわよ。
魔法で隠されてる。
うまくたどり着くには、相当大変そうよ」
ムキになったように、アキは言い返す。
(一体私は、誰の肩を持つのだろう?)
今の自分は、糸の切れたタコのようだ。
どこまでも際限なく舞い上がり、戻ってこれなく
なるかもしれない…
