「あら、こんな仕掛けになっているのね!」
すごいなぁ~
リンネさんはいつもより、やや興奮気味で、
壁に浮かび上がった模様を見つめる。
「これ…何かの暗号かも」
その言葉に、アキが食いつく。
「暗号って?何の暗号?」
真剣なまなざしで、リンネさんに迫る。
「それは…わからないわ」
しばらく模様を見ていたリンネさんだが、
ふいにあきらめたように、ガクンと首を振る。
「難しいなぁ」
残念そうな声を上げる。
「え~っ、どうやったら、うまくいくの?」
さすがに、こんな中途半端では、引き返せない…
何とか少しでも、ヒントを収集しよう…と、
考えているのだが。
「これが、どういう意味があるのか…もっとよく
見ないといけないのよ」
リンネさんは、やんわりと答える。
これは単なる汚れか、気のせいか…と、思い直そう
とするけれど、
「ねぇ、心当たりがあるの?」
リンネさんの表情に気が付いて、アキはカマをかけて
みる。
「うーん、心当たりっていうか…」
だが、リンネさんはどうもモヤモヤして、ハッキリ
しない曖昧な顔をする。
「だったら、どうしたら、思い出せる?」
一応聞いてみる。
