「えっ?なに、それ」
ボクはそんなこと、知らない…と裕太は
驚いて、颯太を見る。
「えっ?知らないの?てっきり裕太には、
話しているとばかり、思っていたのに」
何ということなのだろう。
孫である裕太が知らなくて、友達である颯太が
知っているとは!
「え~っ」
言葉を失う裕太を見て、
「たまたま、そこに居合わせただけなんだよ」
あわてて颯太が慰める。
「何でだよぉ~じいちゃんはボクよりも、
ソウタのことを信用していたってこと?」
これは裕太にとって、かなりのショックだ。
「だから、たまたまなんだって。
きっとおじいちゃん…裕太には、もう
話している、と思ったんだよ」
何とか、思いつく限り言い訳を並べる。
「そうかなぁ」
まだ、裕太は半信半疑だ。
「でも、あの人たち…ここはもう、かぎつけた
のかなぁ」
まだ、気が抜けない、と思う。
「さぁ、どうだろう?
今の所は、ボクたちくらいしか、いないよう
だけど?」
もっとも、この島の反対側にいるとしたら、
さすがに気付かないとは思うのだけれど。
「じいちゃんが、どうするつもりなのか…
わからないんだ」
ボクのじいちゃんなのに!
裕太はすっかり、気落ちする。
近い存在なのに、何だか一番遠くに感じる。
