「どうやって?」
今度は、リンネさんも尋ねる。
(やった、のってきた)
アキは飛び上がりたいくらい、嬉しいのだが…
あえて、平静な顔を装う。
「ね、リンネさん」
いきなりアキは、リンネさんを見上げる。
「なに?」
あまりに無邪気な顔で、自分を見上げるので…
リンネさんは嫌な予感がする。
「その杖」
ニヤニヤしながら、リンネさんの持つ杖を指し示す。
「これ?」
「そう」
「なに?」
「それって…ちょっとだけ、貸してもらえない?」
さらにニヤニヤしながら、アキはリンネさんを見る。
「ダメよ、私たちには、使えないわよ」
先にカガリが、口をはさむ。
「うん、それはわかってる」
そんなの…言われなくても、わかっている。
自分には、リンネさんのように呪文も、杖の使い方
も知らない。
「壊したりしない。無理もしない。
ただ…ちょっとだけ、貸して欲しいの」
お願い…と、アキは上目遣いで、リンネさんを見る。
「えっ?でも…これは、おじいちゃんの形見で、
とても大切なものだし…」
さすがに戸惑っているようで、初めて渋っている。
「実はね、試してみたいことがあるの」
もう一度、アキがそう言う。
