「ちょっと待って!
だったら船だと…どのくらいかかるの?」
さすがは、颯太だ。
ちゃんと考えているようだ。
裕太もじいちゃんに向かって、
「もっと、わかりやすく教えてよ」
さらに尋ねる。
「うーん、たまたま見つけたから、詳しい位置を
うまく言えないんだけど…
この島からさらに西へ50km、南に3km
行ったところだ」
正確かどうかはわからないけれど、なぜか具体的な
数字を口にする。
だけど、合わせて地図で確認してみないと、大体
どのあたりか、という見当がつけられない。
「ねぇ、それって遠いの?それとも近いの?」
早速ジュンペイが、尋ねる。
「うーん、遠いといえば遠いし、近いといえば、
近いのかなぁ」
颯太が眉間にシワを寄せて、ジュンペイに向かって
答える。
「とにかく…行ってみようぜ。
タラタラしてたら、見つかってしまうぞ」
渋い顔をして、裕太が言うと、
「まぁ、そうだなぁ」
思いのほか、あっさりと、ジュンペイと颯太が
引き下がる。
それにしても、これから向かう島は、遠いの
だろうか?
裕太は、竜からふりおとされないように…と、
身体をロープで固定する。
その時、グラり…と身体が揺れるのを感じた。

