「そんなことを、言っている場合じゃあないわよ」
見て!とリンネさんがアキたちをうながす。
「何よぉ」
仕方なく、リンネさんの指し示す方を見ると…
金のしゃれこうべが、勢いよく跳ねている。
「なによ、あれ」
まるでゴムボールのように、ポンポンポンと、
バウンドしながら、金のしゃれこうべがドンドン
先を進んで行く。
「ほら!見失ってしまうわ。
早く追いかけなくちゃ」
やけにリンネさんが、あわてた口調で言うのが
気になる。
「だから、なんで?
金のしゃれこうべくらい…好きにさせれば
いいんじゃないの?」
そもそも、あんな気持ちの悪いもの…追いかけ
なくても、大したことなんて、ないだろう…と
思うのだが。
「それじゃあ、ダメなのよ!」
なぜかリンネさんは、アキのことを叱りつける
ように声を上げる。
「だから、なんで?」
珍しくアキも、食い下がる。
なぜって…
リンネさんは、何かを確信したような目を
している。
「あの金のしゃれこうべは…たぶん、魔王の分身。
おそらくケイタ君たちの居場所も、知っている
はずなのよ」
リンとした声で言い放つ。

