考えてみると…アキはアカリたちのことは、
何も知らない。
むしろ花子さんの方が、よく知っているかも
しれない。
(だけどきっと、この二人は気が合うんだろうな)
何となく、アキはそう思う。
「だったらこの学校で、おかしなことが、起きたり
してない?」
あくまでも砕けた口調で、彼女たちに話しかける。
「おかしなこと?」
それって、なんだ?
アキとカガリは、たちまち顔を見合わせる。
だが花子さんが聞いているのは、あくまでもアカリ
たち…新顔の人たちだ。
(どうしよう?本当にマズイの?)
この子たちのことを、信用してもいいのだろうか?
いやそもそも、花子さんの言うことが正しい…とも
言えない。
アキは、カガリの方を見る。
だが、カガリはきわめて冷静だ。
落ち着き払った顔をしている。
「おかしなことなんて、ここに来てからずっとよ。
今さら、驚いたりはしないわ。
そもそも私たちが、ここにいること自体も、おかしな
ことじゃあないの?」
カガリにしては、ずいぶん大胆な発言だ。
「あっ、あの!」
急に思いついたように、あわててカガリが手を上げた。

