それでもアキは、おそるおそる花子さんの
側にまで、近づく。
どうやらそれは…(なんといったらいいのだろう?)
トイレの花子さんになる前の、生きている花子
さんの姿だ。
生きているからよけいに、とてもアクティブで、
しかも元気だ。
「なんで、ここに?」
「どうして?」
まさか、背中を押して、突き落したりはしない
よね?
一瞬アキは、ドキッとするけれど。
こちらは、カガリとリンネさんがいるんだ…と、
アキは勇気を奮い起こす。
「いいから、早く」
リンネさんがうながす。
なぜかリンネさんは、さっきからやたらと
積極的だ。
(何かあるんだろうか?)
だが、花子さんのあまりの変わりように、さらに
アキは気になっている。
ただ違うのは、今までと違って、なごやかな雰囲気
なのだ。
そこにアキは、期待する。
(きっと…ケイタたちも、ここにいるかも!)
もしも自分が行ったら、ケイタはどんな反応をする
のだろう…と気になってくる・
「きっと…いるよね?」
カガリに確かめたくて、アキがささやく。
「うん」
カガリも同じ思いなのか、大きくうなづく。
きっとケイタはここにいる…と、カガリも確信して
いるようだ。

