「えっ?なに?何が始まるの?」
あまりにも異様な光景に、アキとカガリはビビッて
いる。
「そのうち、おさまるんじゃあないの?」
だがリンネさんは、あまり気にしてはいない様子で、
のんきな声を出す。
「大丈夫だとは思うけど…みんな、出来るだけ、
離れないようにして。
固まった方がいいわね」
リンネさんがアキたちに向かって、ハッキリとそう言う。
時計の針の動きを見ていると…こっちまで、目が
回りそうだ。
ひとしきりグルグルと、針が回った後、
ボーンボーンボーン
狂ったように、鐘が鳴り始める。
「ねぇ、何が始まるの?」
カガリはすっかりおびえて、アキに抱きつきそう
なくらい、ベッタリと張り付いている。
その間も、突然活動を始めた時計が、にぎやかな音を
立てている。
カッチ カッチ カッチ カッチ
ボーンボーンボーンボーン
「さぁ」
リンネさんが高く杖を掲げると、それを合図に、さらに
大きく鳴り響く。
まるでリンネさんが、ジャンヌダルクのように見える。
「行くって、どこへ?」
まったく見当もつかない。
「決まってるでしょ?」
リンネさんはにこやかに、杖を掲げる。
「あっちよ」
杖のさす方向を見ると、新たな入り口が見える。

