「へぇ~何だか、変わった服を着ているんだねぇ」
ケイタはぶしつけなくらい、ジロジロとリンネさんを
見上げている。
何を聞くんだろう?
呆れ半分で、アキはジュンペイを見る。
「珍しいでしょ?
私は、見習いの巫女をしているの」
リンネさんは、少しも気を悪くすることなく、ケイタに
向かって話しかける。
「へぇ~今は、こういうのが流行っているの?」
ケイタにとって、それはとても新鮮なことなのかも
しれない。
「別に…流行ってなんか、いないわ」
リンネさんを誤解されないようにと気を付けて、いったん
相手の出方を見きわめよう…と考えているようだ。
「流行ってなんかいないけど、私はご祈祷をしたり、
舞を舞ったりするのが好きなのよ」
リンネさんはにこやかに答える。
「ちょっとぉ~そんなことを聞いたら、ダメじゃないのぉ」
あわててアキが、ケイタをたしなめる。
「私たちに、そんなことは…わからないんだから」
「いいのよ」
そんなアキを、リンネさんがやんわりと止める。
「普通は、こんな格好をしている人なんて、いないもんねぇ」
にこやかにそう言うと、ケイタの方を向く。
リンネさんに聞いたくせに、もうすっかり興味をなくした
ようで、
「そうなんだぁ」
ケイタは、熱のない声を出す。

