「さぁ?詳しいことは、わからないけど、どうやら
ツアーを計画しているようだ」
「ウソでしょ?」
「いや…残念ながら、ウソじゃあない」
どうやら裕太たちが反対したところで、
もう計画は水面下で、進んでいるようだ。
「だったら…どうやって、その計画を止めることが
出来るの?」
裕太が、真剣なまなざしを向ける。
「止める?それは、難しいだろうなぁ」
裕太の願いもむなしく、どうにもなりそうにない。
「それなら…みんなで邪魔するのは?」
「邪魔?それこそ、どうやるんだよぉ」
あきらめろ、といわんばかりに、野田さんは
裕太に話しかける。
裕太としては、どうにかうまくいかないだろうか…
と、そればかりを考えている。
「避難させると言ったって…1頭や2頭じゃあないから、
大変じゃあないかぁ」
ブツブツと文句を言いながら、野田さんをにらみつける。
「ちょっと、裕太ってば!
野田さんが悪いわけじゃあないんだから」
颯太が、裕太をなだめるように言う。
「そんなの、わかってるよ!」
だが裕太は、プリプリして言い返す。
大人たちのやり口に、猛然と腹を立てているのだ。

