「あっ」
突然、何かに気が付いたように、アキは声を上げる。
「なに?いきなり」
アキに向かって、リンネさんは渋い顔をしてみせる。
「いや…よくわかんないけど…何か揺れているみたい」
「揺れてるって…どこが?」
リンネさんが尋ねる。
「それって…地震?」
初めは、かすかに揺れる程度で、人によっては気が付か
ないくらいのレベルだ。
だが、それからちょっとすると…さっきよりも大きく
揺れて、カタカタと音を立てる。
「あっ、地震だ。逃げなくちゃ」
リンネさんは、アキとカガリをかばうようにして、
ひとまずじぃっとその場を離れる。
「「ねぇ~こんなことをしている場合じゃあないよ!」
あわてふためくアキを見て、
「あわてないで、落ち着いて。
少し揺れがおさまるまで、じっとして」
リンネさんは、アキまで怖がってはいないようだ。
とても冷静で、落ち着いている。
その時ガクンと、目の前を何かがぶつかるようにして、
通り抜けた。
「えっ?なに?今の!何かいるの?」
すっかりおびえて、アキの背中にしがみつくようにする。
「隠れたって…ムダなんだけど」
さっき現れた物体に向かって、声をかける。

