「それに…今こうやって、場所が特定されちゃった
じゃあないかぁ」
何やってんだよぉ~
ダメじゃあないかぁ~と、ジュンペイが野田さんを
突っつく。
「ツメが甘いんだよぉ」
さらにジュンペイが言うのを、
「面目ない…」と野田さんがシュンとして、大きな身体を
縮めて、頭を垂れる。
何だか、頼りないなぁ~
大丈夫かぁ?と、裕太が思うけれども。
「でも、そんな場所に、観光客を呼ぶなんて…
大丈夫なのか?」
事故が起きたりするんじゃあないのか…と、
颯太は颯太で、その辺が気になるようだ。
「そうなんだけどねぇ」
野田さんがはぁ~と、息を吐く。
「例の中学生だよ」と付け足す。
「中学生?」
「中学生が、なんで関係があるんだよぉ」
裕太と颯太が、野田さんをじぃっと見上げる。
「ほら、あの中学生が遭難して、救助されたろ?
それで一気に、世間の注目が、この島に集まった
わけだ。
その無人島は、一体どこなんだって」
「えぇ~っ」
裕太は素っ頓狂な声を上げる。
「そんなんで、来るわけ?」
全然理解が出来ないなぁ~と、裕太たちは
思うけれども。
「それが、来るんだよ。
人の興味なんて、どこでどう発展するのか、
わからないからなぁ」
野田さんは、少しもヘンだとは思っていない
ようだ。

