「ヘンだなぁ~
そろそろ何か見えてきても、おかしくはないんだ
けどなぁ」
わざと大きな声を上げて、アキはクルンと卵の
ような、奇妙な形をした窓に近付く。
「ねぇ~何でそんなに、鏡にこだわるの?」
鏡は直接、自分たちとは無縁な気がするのだが。
さっきから、突然異変が起きているのだけれど、
今は、凪のように静かだ。
「やっぱり…この部屋には、手が出せないのかなぁ?」
リンネさんが、ポツンとつぶやく。
「えっ?なに?どういうこと?」
リンネさんは、この謎に…おそらく気付いていたの
だろうか?
(もっとも…本人に聞かないと、何の証拠もないの
だけれど)
アキ自身は、まったく何も、疑問にも思わなかった
けれど…
「きっと、この部屋は…守られているんだろうなぁ」
やはりリンネさんまで、この謎の言葉を口にする。
「守られているって…何から?」
まさか…ユーレイとか、魔王とか言うつもりなの
だろうか?
「まさか!」
あわててリンネさんが、否定するけれど…
アキ自身も、おそらく自分の考えは間違いじゃない…と、
信じているのだ。

