「止まらないで」

 すぐに、リンネさんに注意をされる。

「止まったら、闇に飲み込まれてしまうわよ」

「えっ」

「うそっ」

何でリンネさんが、そんなことまで知っているのだろう?

「もしもそれが、本当だとしたら…

 私たちが邪魔者で、排除しようとしているってことなの

 かもしれないわねぇ」

さらにリンネさんは、そんなおっかないことを言うのを、

信じられない思いで聞いている。

 

 光の道を通り過ぎると、似たような通路が道別れして

続いている。

「さぁ、どっちを選ぶ?

 選び方次第では、安全にここから脱出することが出来るわ」

リンネさんの言葉に、アキの心が揺れる。

でも…

「ここを出る時は、全員一緒だ、とみんなで、決めているから」

迷いを振り払うように、リンネさんに向かって、キッパリと

そう言う。

「バカだなぁ」

哀れむような目つきで、リンネさんがアキを見る。

「そんなことを言う前に…とっとと逃げちゃえばいいのに…」

「そっ!私は相当おバカなの」

リンネさんは、茶目っ気たっぷりに、目をグリグリさせて

話しかける。

 

 

 

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