「で、何が問題なんだ?」
さらに野田さんが、聞いてくる。
話していいものだろうか?
ジュンペイは迷う。
「オジサンは…ボクたちの味方?」
探るようにして、野田さんを見る。
今まで散々色んなことがあったので、さすがの
ジュンペイも、用心しているようだ。
はぁっ?
野田さんは、大げさに肩をすくめてみせる。
「なんだ?ボクのこと、疑っているのか?
情けないなぁ」
まるで外国人のように、天をあおぐ。
「だって…アイランド計画の人間かどうかなんて…
わかんないでしょ?」
これも、じいちゃんからの受け売りだ。
手近な人間ほど怪しいから、疑え…と言っていた
ことを思い出す。
「ふーん」
野田さんは、さして気を悪くする様子もなく、じぃっと
ジュンペイを見ている。
「とにかく、言ってみて。
疑うのは、それからでも遅くないだろ?
何しろここは、まったく電波が届かないんだから…」
と、スマホを持ち上げて、アピールする。
つられて携帯を見て見ると…アンテナは全滅1本も
立ってはいない。
「わかった」
ようやくジュンペイは、野田さんの側に行くと、
「念のため」と耳元でささやく。
「船に乗せたいんだけど…どうやって、あの洞窟まで
連れて行くか、いい方法を知らない?」
オジサンにも、同じ内容を話しかける。

