一方ジュンペイの方はというと、一番にぎやかな

エリアだ。

「あれは…なんだ?」

竜だけかと思いきや、その中に混じって、恐竜が

ちょこちょこと動き回っている。

「こっちはまだ、実験段階なんだ」

ジュンペイの背後で、声がする。

「オジサン?」

さっき別れたはずの野田さんが、ジュンペイの後ろに

立っていた。

「オジサン、成功したんだね」

 これがオジサンの研究の成果なんだ、と目の前の

竜たちを眺める。

「すごいなぁ」

思わず声をもらす。

オジサンは、まんざらでもなかったようだ。

「ところで、ここで…何をしているの?」

ふいに思い付き、ジュンペイが尋ねる。

勝手に、この部屋に入ったのだから、怒っている

か、とうかがうけれど、そんな様子はない。

むしろジュンペイの訪問を、歓迎しているようにも

感じられる。

「この子たちは、元気だからなぁ。

 力が有り余っているから、数えるのは相当ホネだぞ」

すっかりオジサンに、ジュンペイがしていることを、

見透かされている。

「そうなんだぁ」

ジュンペイは、ヘラヘラと笑う。

 

 少々の小動物だったら、負けない自信があるジュンペイ

なのだが、さすがにこの竜たちには、手こずらされている。

「おーい、待て、待てぇ」

もしも何も知らない人がいたら、ジュンペイが竜を追いかけ

ているのではなく、単に鬼ごっこでもして遊んでいるよう

にも見えていることだろう。

 

 

 

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