颯太は、卵と年老いた竜のいるエリアに。
ワラのような材質で出来た巣の中に、メロンのような
卵が、お行儀よく並んでいる。
「へぇ~卵も作れるのかぁ」
その辺は、じいちゃんに聞かなくちゃ、と思う。
卵は全部で10個。
それから、そこからさほど離れていない場所に、
ケガをした竜や、ちょっと体力の落ちている個体は
のぞく。
さすがに元気なのとは違って、割りにおとなしいけれど…
それでも、襲われたりしないか…と、警戒はおこたらない。
安全のために、一応裕太から預かった石ヤリを手にして、
数えるけれど…ビックリするくらい従順で、そんな心配は
無用だった。
「こんなに、賢いもんなのか?」
もしかして、オジサンがしつけたのか、と思ったけれど、
それは憶測にしか過ぎないので、確たる証拠はない。
こんなに簡単でいいのか?と、苦労しているであろう、裕太
たちに申し訳ない気持ちで一杯になる。

