「ミチオは…ここで、作られたんだね」
さらにジュンペイが声を上げる。
「まさか、本当にやっていたなんて!
オジサンたち、すごいなぁ」
天才だ!
ジュンペイはすっかり、舞い上がっている。
「きっとオジサンは、じきに戻ってくるよ」
ここにいることが、見つかっても大丈夫か?
怒られたりはしないか?
急に裕太は、さぁ~っと、血の気が引く。
すると部屋の隅に、気配を感じた。
「えっ?」
思わず裕太が、パッと振り返る。
何者かの視線を、感じたからだ。
「どうした?」
のんびりとした口調で、ジュンペイが尋ねる。
「いや、誰か…いるみたいだ」
さっきからずっと、こちらの様子をうかがって
いるようだ。
「そうか?」
どうやら颯太は、何も感じないらしい。
なんで、と思うけれども。
「ねぇ~そんなことより…何か、いる?」
裕太が小声でささやくと、
「やっぱり、そうか」
颯太も訳知り顔で、うなづく。
「あっ、颯太も、気付いてた?」
「うん」
だが二人には、おかまいなしで、ジュンペイは部屋の中
を歩き回っている。
「ねぇ…何を調べているんだろうか?」
顕微鏡をのぞき込もうとしたけれど、裕太に止められた。

