船の中は、思ったよりも広くて、これだったら
小さな恐竜ならば、楽に運べそうな気がする。
床一面に、ブルーのカーペットが敷かれていて、
多少動物が入り込んでも、問題はなさそうだ。
(フンをされたら、掃除をするのが、大変そうだなぁ)
裕太はチラリと、そう思うけれども。
カーペットだけじゃあない。
大きなおりや、机や棚が並べられていて、これだけを
見たら、研究施設か実験室のように見える。
「見て!
大きなケースもある!
顕微鏡もあるよ!」
オジサンが研究者だ…というのは、どうやら本当の
ことのようだ。
「確かに…すごいなぁ」
まるで実験するためのような、保冷用のケースもある。
「オジサン…ここで何をしているんだろう」
あいにく今ここには、いないようだ。
「見て!何か小さなものが入ってる!」
ジュンペイが、ガラスの容器に手を触れようとするので、
裕太はハラハラする。
「おい!勝手に触ったら、ダメだろ?
何かあったら、どうするんだ?」
もしも、落っことしたら?
あるいは、雑菌が入って、オジサンのしていることが、
全てパーになったら?
そんなことを考えたら、うかつに触れない。
それは、颯太も同じようで、裕太の側でじぃっとしている。

