「例の鏡の中の子…

 あれは、ホンモノのリンネさんたちじゃあ

 ないからね」

 ハッキリと花子さんが、言いきる。

「えっ、うそっ!

 だったら、ホンモノのリンネさんたちは、どこ?」

どう見ても、ホンモノにしか見えないんだけどなぁ~

アキが、ブゼンとした顔をする。

「そうねぇ~ここに来る途中のどこかで、はまって

 しまって、身動きが取れなくなってしまったの

 かもねぇ」

 ホント、仕方がないわねぇ~と、アキに向かって言う。

「はまる?」

 どんな風に?

ガケとガケの間に、引っかかっているってこと?

それとも…何かが原因で、身動きが取れなくなって

いるの?

アキは、うさん臭いものを見るような目で、花子さんの

方を見る。

 

「さぁ?どうだろう」

 ニコッと笑うと、再び階段を上って行く。

らせん階段を上がっていると、次第に目が回りそうだ。

「この階段…どこに繋がっているの?」

 もはや、学校の中ではないんじゃあないか…と、アキは

思うけれども。

「さぁねぇ~もしかしたら、どこか、異次元の空間に繋がって

 いるのかもよぉ」

楽しそうに、花子さんが言う。

「アキちゃん…それくらいの覚悟でいなくちゃ、ダメだよぉ」

なぜだか花子さんに、注意をされた。

 

 

 

 

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