「えっ?ワシか?」

 じいちゃんは一瞬、ポカンとするけれど、裕太も

颯太も、うなづいているのを見て、

「ワシでいいなら、いいよ」

あっさりと受け入れる。

 

「やった!」

 今日はずっと、そのことを考えてたので、本当に

OKしてくれるとは、思っていなかった。

なので三人はそれぞれ、喜びの雄たけびを上げる。

「やった!」

「よっしゃあ~!」

「ありがとう」

口々に叫んでいる。

「どういたしまして」

じいちゃんがおどけた仕草で、胸に手を当てる。

「さぁ、これで一歩、前に進んだな」

ガゼン裕太たちのやる気が、アップする。

 

 三人は早速、入り江に向かう。

「ねぇ~真ん中を突っ切って行った方が、早いんじゃあ

 ないのか?」

鼻を膨らませて、ジュンペイが切り出す。

「いいけど…」

そう言いかけたところで、ふいに裕太は気が付く。

「やっぱ、ショートカットだ!」とジュンペイが言う

けれど…

実際のところは、山を突っ切って行くことになる

んじゃあないのか?

「それって、かえって、大変なんじゃあないのか?」

裕太が言うと、

「ボクもそう思う」と、颯太もうなづく。

 

 

 

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