「何だよって…食料だよ」
「あっ、ボクだって、取ってきたんだぞ」
得意そうに、ジュンペイが手をブラブラとさせる。
「そんなことより…早く戻らないと、ホントに
迷子になるぞ」
サッと颯太が口をはさむ。
「あっ、そうだった」
「こうしては、いられない」
あわてて裕太が、荷物を背負い直す。
「じゃ、お先」
ツルにぶら下がって、ジュンペイがそう言うと、
サルのように、ひょーいと飛んで行く。
「何か、ムカつくなぁ」
ブツブツ言う裕太に、
「ほら、ボクたちも、追いかけないと」
あわてて駆け出す。
ゆらゆらと、白いロープが揺れる。
「じいちゃんは、待っているかなぁ」
裕太がつぶやく。
「やぁ、やっとお出ましかぁ」
大きな荷物をかかえて、どうにか砂浜にたどり着く。
そこには、ジュンペイが腕組みをして、待ちかまえて
いた。
「あ~っ、ジュンペイ!
やっぱり先に、着いてたかぁ」
まぁ、あのスピードだったら、そうだろうなぁ。
裕太はストンと、抱えていた荷物を下におろす。
「お~っ、大量だなぁ。何だ?」
早速手を伸ばすジュンペイに、
「ねぇ、ジュンペイは、何か取って来たか?」
一応裕太が聞いてみる。
「あぁ、もちろん!当然だろ」
ジュンペイは、得意気に胸を張る。

