二人は歩幅を大きく広げて、のっしのっしと歩く。
ひゃーひゃっひゃっひゃっひゃっ!
いきなり背後から、甲高い声が響いてくる。
「えっ?ジュンペイ?」
あ~あぁ~!
ターザンのごとく、木の茂みから声が響きわたる。
「アイツ…調子に乗ってんなぁ」
「ヤバいなぁ」
二人は、ジュンペイを無視して、早歩きをするけれど…
「ユウタぁ~、ソウタぁ~、なに、無視するんだよぉ」
追い打ちをかけるように、ジュンペイの声が響く。
ビュン!
サルのように、ツルにぶら下がって、二人の頭上を
ひょーいと通り過ぎる。
ホント、サルだな、アイツ!
さすがに、スルーするわけにもいかない。
「ジュンペイ…おまえ、何してんだよぉ」
頭上に向かって、裕太が大声で怒鳴る。
「何って…ボクも戻るんだよ!」
当たり前だろ?
裕太たちの頭上でぶら下がったまま、怒鳴るように
して言う。
「まぁ、そうだな」
あっさりと、颯太が言うので、
「それでいいのかよぉ」
颯太は甘いなぁ~と思う。
「あっ、おまえたち…なんだよ、その荷物は!」
ようやく裕太たちの様子に、気が付いたようだ。

