「上だよ、上!
キミたちの頭の上!」
はははははは!
じいちゃんの豪快な笑い声が響く。
「何だよ、じいちゃん…
どこに行ってたんだよぉ」
早速ジュンペイが、屋根の上に立ち上がって叫ぶ。
「おっとっとっとぉ~
ジュンペイくん、危ないぞぉ。
落っこちるなよぉ」
すかさず、じいちゃんの陽気な声がかかる。
(よかったぁ~じいちゃんは、機嫌がいい)
裕太はホッとする。
内心、こんな危ないことをしていたら、じいちゃんに
叱られる…と気になっていたのだ。
「あぁ、あぁ。
偵察してきてくれ、とは言ったが…
屋根の上に上れとは、一言も言ってないぞぉ」
いつものように、陽気な声が頭の上で響く。
「じいちゃん…ずるぞぉ。
自分だけ、竜に乗って!」
それを耳にすると、裕太はあれ?と思う。
(ジュンペイ…そこ?
話がずれていないかぁ?)
ヘンだ…とは裕太は思うけれども、あえてそこには触れない。
「それよりも、ねぇ~どこに行ってたのぉ?」
颯太も空を見上げて、声を張り上げる。
「あぁ~すまん!
ちょっと、探し物をしていたもんだから…
悪いなぁ~キミたちのことを、放っておいて」
そう言い訳をしていると、ようやくじいちゃんの姿が
裕太たちの視界に入ってくる。

