「えっ?なに?」
たちまちオジサンは、四人に取り囲まれる。
「あっ、ってなに?心当たりでもあるの?」
まさかオジサンも、何かを知っているのだろうか?
だがすぐに「いや」とつぶやくと、
「なんでもない、ただの気のせいだ」と言う。
だが、その顔色がさえない。
「気のせい?」
思わずカガリが聞き返すと、オジサンはあらためて
「いや、あの辺りは…有名な心霊スポットだ、と一部の
人間が話題にしていて、しょっちゅう誰かしら若いのが、
うろついているから…」
キミたちは危ないから、近付かない方がいい…
と、アキたちに向かって言う。
だからといって、はい、そうですかと引き下がるアキたち
ではない。
「うろついているだけ?」
要は、暇つぶしでしょ?
オジサンを探るように、のぞき込む。
「いや、キミたちのような子供は…そういう所には、
行くもんじゃない」
明らかに、慌てたそぶりで言うので、ますます何かあるのでは、
と思う。
「なに?まさか…魔物たちでも、集まっているの?」
からかうように言ってみる。
「えっ」
あからさまに、オジサンに落ち着きがなくなる。
なんなんだ?一体…
「まさか…ガブ君がいる、とか?」
カマをかけるように言ってみる。
「バカなことを、言うもんじゃない!」
一発で、オジサンに怒鳴り返された。

