「あ~海パンを持ってくればよかったなぁ」
悔しそうにジュンペイは、海を見つめる。
「海パン?なにを言っているんだよぉ。
遊びに来ているわけじゃあないんだぞぉ」
「まぁ、そうなんだろうけど…
せっかく、こんな遠くまで来ているんだよ!
ちょっとぐらい楽しんだって、バチは当たらないと思うけどなぁ」
ジュンペイはヘラヘラ笑いながら、そう言う。
(あ~あ、やっぱりジュンペイは、ジュンペイだよなぁ。
そう言うと思った!)
裕太はちょっぴりガッカリする。
だけど驚いたことに、生真面目な颯太まで、
「そうだよなぁ~
せっかく、こんな素敵な場所に来たんだ。
楽しまないと、ソンだよな!」
ジュンペイに向かって、大きくうなづく。
「おい~颯太まで、そんなこと…」
ボクたちは、こんなことをしに、ここまで来たわけじゃあ
ないんだぞ!
裕太は、二人を責めるようなまなざしを向ける。
「ユウタ~おまえって案外、真面目なんだなぁ」
もっと自由人だと思っていたのになぁ~
逆にジュンペイから、憐れむような目を向けられる。
「え~っ、ジュンペイの方が、どうかしてるんだよぉ。
ボクたちは、先生に代わって、ここのことを少しでも多く、
調べないといけないのに…」
裕太の残念そうな声に、
「ホントに、そうかなぁ?」
無邪気な声で、ジュンペイが言い返す。

