「例の場所?」
「それって、どこ?」
中々本題に入らないショータに、アキとカガリはシビレを
切らしている。
「まぁまぁ~これから話してくれるだろ」
飛びつきそうな勢いのアキに、ユウジはなだめるように
話しかける。
「そうだなぁ」
ショータは、はぁ~と大きく息を吐くと、一同をグルリと
見回す。
「ほら、行き詰った時は、たいてい…原点に返れ、というだろ」
何だか、抽象的なことを言い出す。
「原点?それって、どこ?」
「あれでしょ?例の…」
アキに説明しようとするカガリに向かい、ショータは
「うん」とうなづくと、
「そう…例のお化け屋敷だ」
ゆっくりと、そう告げた。
「えっ?あそこは…」
言いよどむカガリに向かい、
「そう、あそこは今…更地だ」
しかもまだ、規制線が張られている場所だ。
「どうして?もう何も…ないのに」
正確にきうと、今、大規模に行方不明の子供たちの捜索を
しているのだが…
「あ~っ、それで」
みなまで聞かずに、アキは理解する。
「そう」
さすが、アキちゃん!
察しがいいなぁ~と、後ろを振り返る。
「そして、見つけた…」
ショータが後ろに向かって、手招きをする。
「見つけたって…何を?」
ユウジはまだ、何があったのか、理解が出来てはいないようだ。

