「ねぇ、知ってる?
あのお城から…大量の骨が見つかったって」
ふさぎこんで、家に閉じこもっているアキの元に、カガリが
明るい声で話しかける。
アキが興味なさそうに、ボーッと外を見ている。
「どう?」
カガリの傍らで、ショータが話しかける。
「ダメだわ。
何を言っても、あんまり反応をしないの」
ただカガリの声が、細く頼りな気に響いている。
ピンポーン
突然、インターフォンの音が響く。
「あら、誰かしら?」
カガリが立ち上がると、ようやくアキの目に光がともる。
「ケイタ?」
ガタンと、アキが立ち上がる。
「えっ?」
カガリは、ショータとユウジに視線を向ける。
フラフラと、部屋を出て行こうとするアキを、押しとどめると、
「待って、私が行く」
アキちゃんは待ってて、とカガリはトントンと、階段を下りて行く。
「ねぇ、ケイタよ、きっとケイタよ」
カガリが戻って来るのを待つ間…なぜかアキは、鏡の前で
紙をなでつける。
「そうかぁ~ケイタ、やっともどって来たかぁ」
ユウジが、アキと話を合わせる。
コックリと、アキがうなづくと、
「やっぱり、私が」
カガリを押しのけて、玄関へと急いだ。

