一斉に、骨つぼの中身を拾い始めるものの…すぐにその作業を、
打ち切らないといけない事態となった。
思いのほか、火の勢いが凄まじく、あっという間に森をなめつくし
たのだ。
「もうダメだ!逃げろ」
有無も言わさず、オジサンの手を引く。
すると白い粉塵が、ブワッと舞い上がり、突風と共に、つむじ風の
ように…森の方に目がけて巻き上げていく。
「あ~っ」
悔しそうに、オジサンが声を上げるけれど、手も足も出ない。
「オジサン、あの子はきっと…オジサンの所に、戻って来るわよ」
アキが慰めるように、オジサンの背中を押す。
うわぁぁぁぁぁぁぁ~
のどから血が吹き出そうなくらいに、オジサンが大きな声で吠えると、
猛然と走り出す。
「オジサン、そっちはダメだよ」
アキとカガリ、ショータも一緒になって、止めるけれど…
オジサンが両手足を振り回して抵抗すると、あっという間に
オレンジ色のカーペットの中に、飛び込んで行く。
「ダメ~!」
アキの叫び声が、その背を追う。
「アキちゃん、さぁ、行こう」
すっかり疲れ切った顔つきで、カガリが静かにアキをうながす。
その時、消防車が土煙を蹴立てて、こちらに突進してくるのが
見えた。

