側に落ちていた太い枝を、ジュンペイは拾い上げると、おもむろに
振りかぶる。
「押してもダメなら、叩くまでだ!」
そう言うが早いか、バン!と思いっきり打ち据える。
「おい、ちょっと!」
あ~っ、やっちゃった!
もしも電流が通ってたら、どうするんだ?
裕太が大きな声を上げると、
ポキン!
枝が真っ二つになる。
ジュンペイは、その枝を放り投げると、
「あ~っ、いててててて!
これ、何て固いんだぁ」
手のひらを自分のお尻にすりつけて、大きな声でわめく。
「なぁ、カケラは取れたか?」
それでも裕太に向かって、声を張り上げる。
「カケラ?いや、ちょっと待って!」
見た感じでは、その柱が砕けたようには見えなかったけれど。
それでも、もしかしたら…と、淡い期待を抱いて、周辺をグルリと
視線を巡らせる。
(そんな都合よく、あるわけがないだろ)
さすがに裕太はそう思った時…チカッ!と何かが光ったような
気がする。
ウソだろ?
(まさかなぁ~)
それでも一応、確かめてみよう…と、裕太は地面に這いつくばる
ようにして、目を皿にして探してみる。
(やっぱり…あるわけがないんだ)
半ばあきらめかけた時、ごくごく小さな銀色に光るカケラが、
雑草のすき間に落ちているのが目に入った。

