「あのカガミは?」
ハッと我に返ると、アキは辺りを見回す。
「鏡か?鏡は…」
そう言うと、離れた所に、大きな鏡が立っているのが見える。
「あの鏡…いきなり光って、爆発したのかと思ったわよ」
カガリがアキに寄り添って、話し掛ける。
「そうなんだ…」
アキはまだ、夢の中にいるようで、フワフワと頼りない感じが
している。
「そうしたら…アキが消えた…」
ショータがアキに近付いてきて、そう話しかける。
「消えた?」
「そうだ」
「そっかぁ~」
そんな風に見えていたんだ…と、アキは思う。
「大丈夫だった?」
カガリは心配そうに、アキに尋ねる。
「うん、男の子に会った」
「そうなの?」
「それって、もしかして…ケイタ?」
カガリたちが、アキの周りを取り囲む。
「ううん」
アキは頭を振る。
「ケイタは…塔の中だって、聞いた…」
そう答えながらも、
(それは、本当なのだろうか?)
アキはボンヤリと考える。
「たぶん…それは、魔王だな」
ボソリと、ルークがつぶやく。
「えっ?」
「キミが会ったのが、そうだ」
「あれが…魔王?」
ウソでしょ?
アキはつぶやく。
「だって…まだ小さな男の子だったわよ」
アキのつぶやきにも、ルークはただじぃっと、アキを見つめている。

