「アキちゃん!」
すぐに、カガリの声が聞こえる。
ザザザ…
何かが近づいてくる音がする。
「大丈夫かぁ?」
「今まで、どこにいたんだ?」
カガリの声に続けて、耳によくなじんだ声が聞こえてくる。
(あぁ~帰って来たんだ…)
思わずほぅっと、アキはため息をもらす。
(もしかして、さっきのは…夢?)
アキはそう思うけれども…
「心配したのよ!いきなり消えたから」
すぐ目の前に、カガリの顔が現れて、ギュウッと手を握られた。
「ごめん…」
そう返しながら…やはりあれは、夢じゃないんだ…と納得する。
「どこに行ってたの?」
さらにカガリが尋ねる。
アキは何と答えようか…と迷っている。
アキ自身、どこにいたのか、よくわからないのだ。
「たぶん…あの鏡の中だよ」
迷っているアキの代わりに、ナイトが答える。
「鏡の中?」
「そうだ」
二人のやり取りを聞いているうちに…
あれが、鏡の中だったんだ…と、アキはボンヤリと考える。
「アキ、大丈夫か?」
今度は、ショータの声が聞こえる。
アキはグルリと首を回すと、ごく近くに、ショータとユウジが
こちらをうかがっている。
「うん、大丈夫」
まだボーッとする頭のまま、どうにか立ち上がろうとする。
「無理をするな」
ルークが声をかける。
「みんな…無事だったんだね」
ようやくアキが、ほぉっと息を吐いた。

