「ねぇ、何でも言ってよ!それって、なに?」
ジュンペイは目を輝かせて、じいちゃんを見つめる。
「ボクたち…何をしたらいいんですか?」
颯太もじいちゃんに、話しかける。
「そうだなぁ」
じいちゃんは一瞬、すぅっと息を飲むと、迷っているように
黙り込む。
もしかしたら、勢いでそう言ったのかもしれない。
じいちゃんは目をショボつかせて、裕太と颯太に目をやる。
「特に、これっていうわけでは、ないんだが…」
遠慮がちにそう言うと、
「お前たちから見て、気になるものを見つけたら…
とりあえず、教えて欲しい」
あいまいだが、ようやくそれだけを言う。
「え~っ!なんだ、そんなことぉ?」
よっぽど、期待していたのだろう。
ジュンペイが、思いっ切りガッカリした声を出す。
「あのねぇ~ほら穴を探して欲しいとか、
森の中を探って欲しいとか、
恐竜の卵を見つけて欲しいとか、
でっかいトカゲを見つけて欲しいとか、
そんなことを言ってくれると、思っていたんだけどなぁ」
足をバタバタさせて、甲高い声を上げて、じいちゃんに向かって
叫ぶ。
はっはっはっ!
じいちゃんは、思いっ切り大きな声で笑う。
「だから、大したことじゃあない、と言っただろ」
そう言う割りには、何だかホッとしているように見えた。

