「何をしているの?」
アキの様子に気が付き、カガリがアキに尋ねる。
「えっ?いや…ゼペットさんは?」
さっき、助けてくれたはず…なのに!
それなのに、姿が見えない。
「あぁ~ゼペットさんなら、先に行ったよ」
ルークがサラリと言うと、
「さぁ、ガブリエルさんの言う通り、滝の裏側へ行こう」
アキをうながす。
気にならないの?
アキは、男の子の方を向く。
男の子は、相変わらず黒い石の上に座って、何かを探して
いるようだ。
「ねぇ~そこには、何かあるの?」
まるで、あの石を守っているように見える。
「キミたちには、関係ない」
もう話は終わった、とばかりに、あっちへ行け、という仕草をする。
その仕草が…あまりにも、リアルだったので、
「なによぉ」
すっかりアキは、憤慨する。
「何だかあの子…生意気よねぇ」
だがカガリは、そんなことよりも気になることがある。
「アキちゃん」
「なに?」
カガリちゃんも、そう思うでしょ、とアキは振り返る。
「ガブリエルって…天使のことよね?」
カガリはアキの考えていることとは、全く違うことを考えている。
「へっ?何を言っているのよぉ。
あの子が、天使に見える?」
それって、考え過ぎよぉ~と、アキは思わず笑い飛ばす。
ルークはけげんそうな顔をして、こちらを向いているけれど…
アキは一向に、気にならない。
「うん、でも…」
カガリは、チラチラと男の子の方を見ている。
「あの黒い石に、秘密があるんだわ」
「そうだと思うけど…」
アキはアキで、やはりあの黒い石が気になるようだ。

