「えっ?」
「えぇ~っ」
まるで魔法のように、白い光の粒が集まって、白くて長い道が
新たに現れた。
それはさっきまでの、洞窟のような場所とは違い…
まっすぐに、時計のある塔へとつながっているようだ。
「あれって、まさか…あの時計塔?」
だが、方向も場所も違う。
物理的に、あの塔につながっているとは、とても思えない。
この城に、あんな塔があったのか?
ショータがナイトに向かって、声をかける。
「違うよ、あれは、この城があらたに増えたんだ」
増えた?
まるで、海藻が増殖するみたいに?
アメーバが分割して、増えるみたいに?
にわかには信じられないようなことを、ナイトが口にする。
「えっ?ホントに?」
そう言われれば…辺りを見回してみる。
確かに少しずつ、周りの様子が変わっているような気がする…
ナイトは首だけを、クルンとこちらに向けると、
「さっき、キミが言ってただろ?
この城が生きているって。
生きているからこそ、進化し続けているんだ」
まるで心臓の鼓動のように、わずかに光る粒が、キラキラと
またたいている。
「ねぇ~どこまで続いているの?」
思わずショータが、声を上げる。
「きっと…魔王の所まで続いているんじゃあないのかなぁ?」
ショータの後ろで、ユウジが話しかけた。

