「何をする!まさか…私のことを疑っているのか?」
裏切り者!とオジサンは、ショータとユウジに向かって、
怒鳴りつける。
「裏切り者?あなたが本当に、オジサンならば…そんなことは
しませんけどね」
やけに落ち着き払って、ショータはオジサンに静かに話しかける。
「はっ?何を言っているんだ?
ホンモノに決まっているだろ?
そうかぁ~キミたちの方が、魔物なんだなぁ」
妙な言いがかりをつけてくる。
(ますます怪しい…)
「実は、私のことを、おとし入れるつもりなんだな」
これが本当ならば、名演技だ。
うっかりユウジは、だまされそうになる。
「いい加減なことを、言うな!」
ナイトが声を張り上げる。
するといきなり、オジサンがショータとユウジに、つかみかかろう
とする。
「おい!子供に、何をするんだ!」
ヒュン!
風を切るように、ナイトはすかさず、オジサン目がけて、杖を振りかざす。
すると…まばゆいほどの光が、辺り一面に輝いた。
(一体、なに?)
あまりのまぶしさに、ショータとユウジは、目をそむける。
オジサンも、さすがに目がくらんだのか、二人からパッと手を離すと、
目を覆う。
まぶしい閃光が、いなづまのように、杖の先からほとばしり出ると、
洞窟内を白く照らし出す。
その光を透かして見ると、洞窟の隅っこの方に、何かが置かれているのが、
目に入った。

