「だとしたら…かなり、手ごわい相手だろうなぁ」
あくまでも冷静な顔付きで、ショータがボソリと言う。
「じゃあ、まさか…」
「お化けカボチャに襲われるの?」
アキとカガリが、顔を見合わせる。
「さぁ~それは、わからないけど」
最初に言い出したショータは、チラリとアキたちを見ると、
思わせぶりにニヤリと笑う。
「だけど…相手が魔法を使うのは、間違いないな!」
ピシッと、そう言い切る。
「魔法?」
「そうなの?」
まだアキたちは、ピンとこないようなのだが…
ただ、ユウジだけは腕組みをして、
「確かに、そうかもしれないなぁ」
うなりながら、そう言う。
「じゃあ、カフも?」
「ノワールも、いるかもねぇ」
「えっ?お城と一緒に、やっつけたんじゃあないの?」
答えを求めて、三人がショータをじぃっと見つめる。
「おいおいおい」
三人の期待に満ちた目にぶつかると、ショータは思わず笑う。
「これは、あくまでも状況から推理して、そう考えているだけだ」
これくらいのことは、大して考えなくても、たどり着くはずだ。
ショータは、キッパリとそう言い切る。
「とにかく今回は、ボクたちだけで、何とかしないといけない」
ショータがそう断言するのを、三人は素直に聞き入れる。
「だけど…ナイトさんたちが、いるでしょ?」
固くなりがちな空気を、どうにか明るくしよう…と、カガリが試みる。
「うーん」
だが、なぜかショータの反応が、今一つなのだ。