何かが、おかしい?
思えばここに来てから、ずっとおかしいと言えば、おかしいのだ。
「だって、仕方がないでしょ?
ユキは、私たちと違って、サッサと歩けるんだから」
カガリちゃんは、考えすぎよぉ!
アキが、そう言おうとすると…
ヒュン!
すぐ目の前を、氷の鳥が、二人に襲い掛かってきたのだ。
「アキちゃん、伏せて!」
カガリが叫ぶ。
キャー!!
アキの悲鳴が重なる。
頭をかばっている所を、攻撃してきたようなのだ。
「痛い!」
熱い痛みが、手の甲に走る。
皮膚が破かれるような、感覚がする。
「アキちゃん、血が!」
カガリが悲鳴を上げる。
「このままだと、私たち、やられてしまうわね」
何とかしなくては!
アキがつぶやく。
すると、ふいにハッとした顔になる。
「アキちゃん、鏡よ、鏡!
鏡を上に!」
カガリが言うままに、アキはようやくポケットから、鏡を
取り出す。
「上?」
今にも、また攻撃しようと、飛び掛かってくる鳥に向かい、
無我夢中で鏡を掲げる。
すると…茂みの間から、日の光が射しこむ。
その光を受けて、まぶしい光を放った。
