まぁ、そうだろうなぁ~
リュウのことだって、ジンさんのことだって、怪しいと思ってみると、
段々そんな風に見えてくる。
あの神殿のようなところで、見かけた人なんて、思いっきり怪しい。
(まさか、じいちゃんたちも?)
疑い始めると、キリがない。
だけど、あそこで儀式をしていた人たちは、何者だったのだろう?
(何だか、ヤバそうな雰囲気だったから、逃げたけど)
次第に裕太の頭は、こんがらがってくる。
「まぁ、とにかく、さっきだってドローンが現れたしなぁ」
何気なく、ポンと裕太が言うと、ハッとジュンペイが息をのむ気配がした。
「そうなのか?」
なんで、そんな大事なことを、言わないんだよぉ。
ジュンペイの声が、たちまち不機嫌になる。
「そういえば…これって、あの時見たのと、同じようなドローンだなぁ」
どう違いがあるのか、専門的なことはわからない。
今さらのように、ジュンペイに向かって言う。
「あっ、それだ!」
いきなりジュンペイが、大きな声を出す。
「何だよぉ」
さっきまで黙っていたリュウが、ドローンに向かって怒鳴りつける。
「おっ、新顔か」
すぐにジュンペイは、先輩気取りで、リュウに向かって言う。
「なんだよ、それ」
ますますリュウは、ぐぅっと顔をしかめる。
「おまえ…どこの子だ?」
そんなリュウの様子など気にせずに、さらにジュンペイの明るい声が届く。
「何で言わないといけないんだよ」
リュウはすっかり、ヘソを曲げて、今にもドローンをたたき落そうな
殺気を帯びて来た。
