「そうなんだぁ~そんなことがあるんだねぇ」
ニコニコしながら、裕太が言う。
「それが、あるんだよぉ」
きゃはは!
嬉しそうにリュウが、甲高い声で笑う。
ずいぶん、この竜のことが気に入っているようだ。
するといきなり、グインとリュウタが、カーブを曲がる。
「うわっ」
「おっとっとぉ~」
声を上げて、リュウと裕太が、ギュウッと竜にしがみつく。
さらにスピードが上がり、視界が開けてきたみたいだ。
そうしてなぜか…何かの気配がするような気がする。
(あったかい~)
なぜか裕太は、そう思う。
(もしかして…近いのか?)
グングンと目まぐるしく動いていくと、穴の中が、だんだんと開けて
きているような気がする。
「あっ、ユウタ、もうすぐ着くって」
リュウが、裕太に向かって、大きく声をかける。
そうして一瞬、フワッと、体が持ち上がるような感覚がする。
ブーン
何かが、自分のすぐ側を、すり抜けるような感覚がする。
(今の、なんだ?)
一瞬の出来事だったので、それが何なのか、見ることはできなかった。
ブンとすり抜ける時に、それは銀色に光っているように見えた。
(なんだ?あれは…鳥?それとも、ドローンか?)
おそらくは、人ではなかった、と思う。
コウモリにしては、白い。
それに、段違いに大きい。
竜?
にしては、光り方が違うようだ…
