「え~っ」
「ウソだろ?」
ショータとユウジが、ゲンナリとした顔で、不満そうに声を
張り上げる。
「そんなに、イヤ?
それならほかに、方法があるのなら教えてよ」
逆にアキが、切り返した。
「アキちゃん、ごめん」
カガリは、アキにささやく。
結局はまた、もと来た道を戻り始めている。
「なんで、謝るの?
カガリちゃんは、間違ってはいないでしょ」
アキがはっきりと、そう言い切る。
「ありがとう」
カガリはギュッと、アキの手を握る。
「でも…本当に、あそこにつながるドアが、あるのかなぁ」
自分で言いながらも、カガリはまだ、信じられないでいる。
「だって…ゼペットさんが言っていたでしょ?
非常口がある。
先回りするのもあるって…」
もっと、自分に自信を持ってよ、とアキはカガリに向かって言う。
もちろんアキだって、不安がないわけではない。
自分で言い出したものの…
もし、うまくいかなかったら、どうしよう…と、ずっと気にかけて
いたのだ。
「ケイタが、見つかるといいね」
カガリは、アキに向かってささやく。
「そうだね。みんな無事に、この森から出られるといいね」
そう言いながらも…
もしも非常口を通ったら、自分たちだけでも、助かるのではないか…
チラッと、そう思わないわけでもなかった。
