えっ?どういうこと?
何で、リュウが戻ってきたら、ドローンが消えたのだろう?
タイミングが良すぎだろう?
裕太はガッカリする。
「ドローン?」
リュウは、何のこと?と、ポカンとしている。
「ドローンだよ!
さっき、飛んでいただろ?」
それでも未練がましく、裕太が聞いてみる。
するとリュウが「あぁ」とつぶやくと、
「さっき、うるさかったヤツ?
何かイヤだったから…隠れていたんだ!」
ヘラッと、イタズラっぽい顔をする。
「なんだよぉ」
てっきり、深い意味があるに違いない、と裕太は思っていただけに、
ひどくガッカリする。
「悪かったなぁ」
ボソッとそう言うと、
「だって、アレ…苦手なんだもん」
ねぇ、とリュウは急に甘えた目を、タツさんの方に向ける。
「なんだよぉ~せっかく、ジュンペイが見つかるかもしれない、と
思っていたのにぃ」
ムシャクシャした思いをぶつけるように、裕太は大きな声を上げる。
「残念だったねぇ」
ニコニコしながら、リュウが言う。
(ホントは、そんなことを、思ってもいないくせに!)
裕太はムッとするけれども。
一瞬本当に、あのドローンの後を、ついて行こうか…と、心が揺れて
いたことを、あらためて自覚する。
なんだかまだ、モヤモヤした気持ちを、持て余している。
