ガシャンという派手な音を立てて、リモコンは下にたたきつけられる。
「ユウタ!なんで、そんなことをするの?壊れちゃうよぉ」
甲高い声で、リュウが裕太をなじる。
「いいんだ。だってこれは、ジュンペイの物じゃあないんだから」
裕太は決して、拾い上げようとさえしない。
絶対に、違う…
裕太には、絶対的な確信がある。
だがなぜか…ドローンはさらに勢いを増して、こちらに向かって来る。
「ねぇ、ホントーに、無関係なの?」
リュウが、さらに声を張りあげる。
「そのはずなんだけどなぁ」
「じゃあ…なんで?」
ゴチャゴチャ言う余裕はない。
すぐ目の前に、ドローンが迫ってきていた。
まさか…襲ってきたりはしないだろう…
裕太は、ドローンを背中に感じている。
それならば…なぜ?
(リモコンをさわったから?)
でも…今は、何一つしてはいない。
(もしかして…誰か側についている?)
あらゆる憶測が、頭の中で駆け巡る。
「リュウ…逃げろ!」
ふいに裕太はおっかなくなり、全速力で、ジンさんのまっている
方角に向かって、走り出す。
「おーい、君たち!
なんでそんなに、急いでいるんだぁ」
タツさんの声が、後ろから響いてきた。
