「そうよ!ウサギを探さなくちゃ!」

 網を破ろうと、アキはもがきながら、声を張りあげる。

「無駄だ。

 その網は、特殊な糸で出来ている。

 ちょっとやそっとじゃ、破れないぞ」

 暴れると、さらにからまるぞぉ~

女王は、楽しそうに声をかける。

 

「ウサギ?」

ひと足早く、ユウジが網に取り付く。

「アキ、カガリ、じぃっとして!

 すぐに助けるから」

ユウジが声をかける。

 

「さぁ、どうする?」

 さらに、真っ赤な唇が、ショータに迫ってくる。

「答えは…NOだ!」

そう叫ぶと、ナイトがビュンと、杖を投げた。

「ナイト、サンキュ!」

女王よりも早く、ショータがその杖をキャッチする。

「ルーク、離れろ!」

声をかけると、ブンと杖を振り上げた。

(それにしても、ずいぶん物騒な所だなぁ)

ユウジは、ヒョイっと体をよける。

「ショータ、危ない!よせ!」

止めようとするけれども…

「いいから、離れてて!」

ショータはさらに、ブンと杖を振り上げる。

「ご挨拶だなぁ」

 女王は、ドスのきいた声を出すと…スペードのカードを

ブンと投げる。

わっわわっ!

ユウジがあわてて、頭を下げると、

キン!

そのカードを、ショータは杖で振り払う。

杖が光を放って、グンと一回り大きくなると…

「おまえ…その杖は、どうした」

何かに気づいたように、女王はナイトに向かって聞いた。

 

 

 

 

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