「へぇ~そういうものなの?」

 あんまりよくわからないけれど、裕太はただジンさんのことを

信用することにする。

「じゃあ、どうやって行くの?」

ここはどうも、行き止まりのようだ。

突き当たりには、大きな岩でふさがっている。

どう見ても、動きそうにないな…と思っていると、タツさんがいきなり

思いっきりその岩に取り付く。

えっ?

いかに大男のタツさんでも、それは無理だろ?

(腰をやられるってば!)

無茶をするなぁと思って見ていると、ゆっくりとその岩が、ゴロンと

横にずれた。

「うわぁ~」

 なんか、すごい!

まさか、本当に動かすなんて。

なんという力持ちなんだろう…

裕太の口が、半開きのまま、その場で釘付けになる。

 

「ちがうよ、違うって!

 これはたまたま、そんなに重くなかったんだって」

 固まる裕太に向かって、タツさんは照れくさそうに、言い訳をする。

「いやいや、そんなことはないよ。

 十分、お相撲さんに慣れるよ」

すごいなぁ~

リュウと二人で、パチパチと拍手をする。

「で、どうするの?」

裕太はワクワクしながら、次は何が起きるのか、と心待ちにしている。

「どうするって、決まっているだろ」

タツさんは、にぃっと笑うと

「この穴を、のぞくのさ!」

いともあっさりと、そう言ってのけた。

 

 

 

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