「じゃあ、ここから出るのには、どうしたらいいの?」
早速裕太は、1番気になることを聞いた。
「知らない」
あっさりとその男は、告げる。
「えっ、知らないのぉ~?」
思わずジュンペイは、大げさなしぐさで、のけぞるようにしてみせる。
「だから余計に…あっちの世界のボクたちが、会わないといけないってこと?」
「そうみたいだ」
「そうみたいって…なんだ、それ!」
ダメだ、ダメだ、話にならない!
それって、大丈夫なのか?
裕太は思い切り、落胆する。
これがマンガだと、よくあるのは…
直接未来とか、過去の自分に会ったり、接触してはいけない…とか、
もしも会ってしまったら、爆発をおこす…とか、
時空が乱れるとか、
地球が吹っ飛ぶような、エネルギーが生じる…とか、
そんなことはしないのか?
チラリとショーンとかいう、翼のはえた男を見る。
その…よく見ると美しい顔面の男は、少しうなだれて寂しそうに立っている。
うさんくさいこと、この上ないのに…
それでもつい、裕太は信じてしまいそうになる。
(甘いなぁ~ボクは)
自分で自分の甘ちゃんに、苦笑いしていると
「その心配は、いらないよ!」
ウソか誠か、いきなりこの男は、勇気を振り絞るようにして、
ずいぶんとハッキリと言い切る。
「ホント?」
思わず裕太が念押しすると、
すぐに男は
「い、いやぁ~」
急に言葉を濁す。
(なんだ、やっぱり、大丈夫じゃあないじゃないかぁ~)
思いっきり、心の中で突っ込んだ。
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